こんにちは。2017年度新卒入社の後藤です。
九州セキュリティカンファレンス(以下kyusec)は、福岡工業大学で行われたハンズオン形式で学べるセキュリティ系のカンファレンスです。 今回、SSTはスポンサーという形で開催の協力を行いました!当日も参加者として講義を受講させていただけましたので、レポートをお届けします。
- KYUSYU SECURITY CONFERENCE
https://kyusec.github.io/
kyusec概要
kyusecは今回が初開催のカンファレンスです。 初開催に至った背景を伺ったところ、九州地区の情報セキュリティ勉強会の活発さが参加希望者の需要に足りていない感触があったとのことです。その状況を打開するため、誰でも自由に学べる環境としてkyusecを開催した次第とのことでした。
参加して感じたkyusecの特徴は、参加層として学生をメインターゲットに据えていると思われるところです。 運営についても福岡工業大学の学生団体である「FIT-HACK ネットワーク競技愛好会」が行っています。
- FIT-HACK ネットワーク競技愛好会
https://www.hack.ne.jp/
セッションではハンズオン形式をメインにとっているにも関わらず参加料がかなり安く設定されています。社会人枠で3000円で済むことも驚きですが、更に学生枠については無料の上、参加枠数も豊富に用意されています。
席配置も学生を会場前方に固める形をとっており、より講師に近いところで学んでもらおうという気持ちを感じました。
セッション全景
参加者のレベル感はかなり幅が広いように感じました。その為かセッション内容も簡単な内容から徐々に深めていく形をとるなどの配慮がされていました。
全部で6つのセッションが行われましたが、それぞれが別の視点からセキュリティについて攻めていきます。 純粋な技術寄りの4つのセッションによって参加者の見聞を広めつつ、倫理を損なわないよう警告を発し、ビジネスとセキュリティの関係性にも目を向ける内容となっていました。技術の習得に留まらない構成になっており、「誰でも自由に学べる場」というkyusecの趣旨に相応しいものだと思いました。
今回2日間かけての開催予定でしたが、台風の接近により2日目の開催が中止となってしまいました。2日目に予定されていたセッションについては1日目に詰め込んで短縮開催することとなり、非常に濃い時間を過ごしました。
所感
セキュリティに意識のある人の裾野を広げながら、若者の将来の選択肢として情報セキュリティ分野の存在を提示する、有意義なカンファレンスだったと思います。講師陣も著名な方々で、自分を売り込みたいという参加者がもし居れば良いチャンスになったと思います。
来年度以降の開催に向けて前向きな発言もされており、個人的には今後の動向が楽しみです。