SSTバックヤード

SSTのサービスや業務など、さまざまな裏側をメンバーよりお届けする社員ブログです。

SSTメンバー紹介「しーてぃー王にオレはなる!」

SSTメンバーがメンバーを紹介するバックヤードの連載コーナー! 第一弾は、「CTO はせがわようすけ」を紹介します。

きっかけは2x年前

こんにちは。SSTのコンシェルジュを目指しているシステム&セキュリティチーム所属のにしむらです。

今回は、はせがわようすけ(以下、いつもの呼び方の「はせがわ」で記載)と二十数年来のつきあいの私が記事を担当することになりました。え?二十数年来?はい、はせがわとは中学校卒業後の15歳のときにはじめて知り合い、最終学年では同じ研究室で1年間をほぼ一緒に過ごし、4x歳になった今、縁あって同じ会社で学生時代と同じように机を並べて仕事をしています。(と言ってもはせがわはオフィス以外での仕事も多く、オフィスにはあまりいなかったりしますが)

出会った頃の写真※199x年4月撮影
出会った頃の写真※199x年4月撮影

先日、はせがわが母校での学生向け講演を当時の二人の指導教官から依頼されました。せっかくの機会なので、過去も振り返りながら、はせがわの社員紹介用インタビューを二人の母校で実施しました。

まずはじめに学生時代のはせがわの印象を私から。

学生時代から学生会活動で存分にコミュ力を発揮していたはせがわ。あれから二十数年たった今も、セキュリティコミュニティで抜群の存在感を発揮し、その様子を見て昔から変わらないなぁと感心する毎日です。

新しいのものが何でも好きというより、自分が触れたことがないものに対する興味が人一倍ある、と自己分析していました。私の印象では、学生時代から人とは違った視点を持ち、少し変わったことが好きなように思います。学生生活の中では、誰もやっていないソーラーカー作りを突然始めて、かなりのめり込んでいました。また、最終学年で実施する卒業研究では、通常テーマとは別に自ら選んだテーマを追加で自主的に実施するという、いい意味で前代未聞の最終学年を過ごしていました。思い起こせば、いまのCTOとしての姿の片鱗をその頃から発揮していた気がします。

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自作ソーラーカー(ソーラーパネルは奥)にのるはせがわ

セキュリティとの出会い 卒業当初はセキュリティ業界にいなかったはせがわ。セキュリティ業界に転身した彼の想いを学生向けに実施した講演の中から、改めて知ることができました。

「元々人を驚かせることが大好きな性格」

 ↓

「(趣味で)脆弱性を報告しても『仕様です』と回答されることも」(悶々とする日々)

 ↓

「世界平和への貢献につながる!?」(知人からのアドバイス)

 ↓

「セキュリティ業界に転身」(自分を試す意味でも)

 ↓

「Webセキュリティを楽しく安全に!」

本業では回路設計に従事しながら、それとは別に趣味として脆弱性報告をする中で、思いが伝わらないこともあり、悶々とする日々を過ごしていたとのこと。そんな時、とあるセキュリティ業界の知人から「セキュリティは世界平和につながるんだ!」という話を聞き、その飛び抜けた発想にかなりの衝撃を受けたようです。そして、自分の得意分野で趣味のセキュリティを社会に活かせるかも?という気持ちを抱くようになり、それを本当に実現できるのか、チャレンジの意味を込めてセキュリティ業界に転身したとのことです。

そのセキュリティへの想いの一端が、はせがわが今SSTで担当しているセキュリティ教育事業にも反映されています。簡単な道ではないけれども、形式的で場当たり的なものではなく、Webを本当の意味で安全にするための開発者に寄り添った教育にしていきたいという気持ちを強く持っていきたいとのこと。教育という観点では、単に事業としてだけではなく、セキュリティ業界全体のことを視野に入れる必要がある、とアツく語っていただきました。

また、自社の事業のみならず、セキュリティ・キャンプやセキュリティコミュニティなどの外部での活動を通じても、セキュリティの楽しさを伝えていきたいという気持ちで活動をしてるとのこと。セキュリティの裾野を広げ、安全な社会を作りたいという想いがここにも反映されているように思います。

母校での学生向けの講演の中では、一通りの脆弱性の説明をしたあとに、 「脆弱性探してみたい人!」 と挙手を求めたところ、何人かの手が挙がり、 「ちょーうれしい!めっちゃテンション上がってきた!」 と少年のように喜ぶはせがわの姿が、とても印象的でした。

母校での講演にて
母校での講演にて

SSTの未来とCTOとして

2017年からSSTのCTOになったはせがわ。2018年には創業12年を迎えるWebセキュリティの会社ですが、どんな未来を描いているかを伺ってみました。

「Webとひとことで言っても今の世の中では、幅がかなり広がっている。昔ながらのWebだけを対象としていたのでは未来がない」 「セキュリティ会社のCTOとして、まだまだできることはたくさんあるし、個人的に、もっともっとやりたいことはある。これもしたい。あれもしたい。」 とアツく未来を語るはせがわ。ただ、 「今から10年後にはCTOを後進に譲り(隠居?)、自分自身で手を動かす現場のエンジニアとして、新しいサービスを立ち上げていたい」 と10年後の予想図も語ってくれました。

さらにもっともっと先の将来的な理想の話として、セキュリティ業界自体の必要がなくなる未来も視野に入れているとのこと。そんな時代がいつ来るのか私には想像もつきませんが、いまはセキュリティ会社のセキュリティ担当である私がいまの職を失うのも覚悟の上で、そんな未来の理想的な社会を一緒に創っていければ、と改めて思いました。

母校にてお互い少し照れながらインタビューするにしむらとはせがわ
母校にてお互い少し照れながらインタビューするにしむらとはせがわ

SSTをどんな会社にしたい?という質問に対しては、自分自身やセキュリティエンジニアだけでなくSSTの社員全員がどんな形であっても 「Webセキュリティで社会に貢献している!」 と自信を持って答えられるような会社にしていきたい、とアツい夢を語りました。

最後に、SSTのCTOとしての心意気を伺いました。 「セキュリティ業界で、『Webセキュリティを安全なものにする!』ということをSSTほど明確に公言しているところはないと思うので、本当に良くしたいという強い想いを実現し、業界を牽引する会社にしたい。」 「CTOとしては、これからも会社のビジョンや目的、方向性を決め、技術的な意味で会社の進むべき道を示していきたい」

そして、最後に

「しーてぃー王(CTO)にオレはなる!」

とアツく語り、インタビューを締めてくれました。

私自身が日頃からなんとなく感じていた、はせがわの〈セキュリティによる安全な社会の実現〉に向けたアツい想いが、この記事でみなさまに少しでも伝わると幸いです。