こんにちは。SSTで人事を担当している塙(ハナワ)です。 私が育児休業から職場復帰して丸3か月が過ぎました。 3か月経った今でも、日々の生活と仕事のバランスをうまく取れていないように感じています。
15分の議論
そんな中、先日、会社の幹部メンバー7名で定例の研修を行いました。
毎月様々なテーマで実施しているのですが、今回は各人が業務上の課題を持ち寄り、それぞれ15分の中で議論するという設定。
15分という限られた時間では、あまり議論を深められないかもしれない、意見を順番に述べるだけで終わってしまうかもしれないと思いましたが、実際には、課題の共有、意見交換、今後一か月で取り組むアクションまで集中して真剣に議論でき、意義のある時間になりました。
きっと短い制限時間にも意味があるのでしょうね。
私はというと、今後の人事施策について現在検討中ということもあり、育成施策のニーズについて幹部メンバーそれぞれの率直な意見を聞きたく、「育成について何を必要としているか?」という問いを投げかけ、意見交換してみました。
15分という限られた時間ではありましたが、いろいろな意見をもらいました。
例えば、
「OJTではできない、社員としての基本を教えてほしい」
「チームのメンバーを育成する立場の人向けに、教え方を教えてほしい」
などなど。
「なるほど、そうだよね、それ必要だよね」と思うものが色々ありました。
その中で、ひとつハッとさせられた発言があります。
施策アイディアを想定していた私には、良い意味で予想を裏切る発言。
育成に必要なこと、改めて考えてみましたので、ご興味のある方は後半もお読みください。
ではまた来週。
ひとが伸びるために必要なこと
私がハッとさせられた意見は
「これまでSSTが大事にしてきたことだと自分は思っているけど、積極的に手を挙げた人が伸びるような、その人を周りが自然に後押しするような、会社にあるそんな雰囲気や環境をキープして欲しいです!」
というものです。
確かに、研修などの具体的施策も大事ですが、やる気のある社員が手を挙げやすい環境があると、本人の意思が尊重され、責任と自覚をもって取り組むことにもつながりますよね。
SSTがこれまで大切にしてきたこと
そういえば、弊社ではこれまでに、こんなことがありました。
脆弱性診断サービスの現場で、案件情報や顧客情報の管理方法に課題がありました。この課題を解決し、より確かな情報共有や、ワークフローの改善を実現したい、とエンジニアの一人(Mさん)が積極的に手を挙げ、上司や他のチームや幹部メンバーに働きかけをしながら、CRMを内製し業務を改善しました。
働きかけ、と一言で書きましたが、日常の業務との時間配分や業務の優先度との兼ね合いをはじめ、このプロジェクトを推進するには様々な障壁があり、その都度Mさんは周りに働きかけ調整し、理解を得て進めていきました。その中でいろいろな社員が協力していきました。
この時の一連の動きを思い出しながら、今回、そうだ、こういうことが起きやすい環境をキープするのは大切なのだと思い起こさせてくれたのでした。
育成に大切なこととは
もちろん、人事施策ですから、テーマを設定しその研修を社員に対して行うことも大事です。一方で、現場メンバーが学びたいという思いを表明した時、会社がその思いを後押しできるように、日ごろからその環境を用意しておくことの方がもっと大事で素敵なことだと思いました。
「育成」施策を考える時に、意識しておきたい大事なポイントですよね。
議論はたったの15分、でもその15分で今以上にメンバーが成長する環境づくりを目指したいと再認識するきっかけになりました。