こんにちは、広報の大倉千代子です。
本日のテーマは、2018年2月に開催した千葉大学向けのインターンシップについて。 今回のインターンシップは、企画運営を若手エンジニアが担当しました。 運営側の裏話や当日の様子、参加者の感想などを前後半にわけて紹介します。
ちなみに、インターンシップ未経験な私のイメージは、子供向けの職業体験型テーマパーク「キッザニア」でした。 何者かになりきって体験するのは、大人も子供もワクワクしますよね。 弊社のインターンシップに参加した学生はどんなワクワクがあったのでしょうか。
開催背景
開催のきっかけは、弊社も協力している「セキュリティバグハンティングコンテスト」を主催する千葉大学から、在学生のインターンシップのお話をいただいたことです。 SSTとしても、4年前より新卒採用を始めてから、インターンシップの必要性は感じていました。 若手エンジニアのOJTが進んでいたタイミングとも重なったため、その復習もかねて受け入れにチャレンジすることになりました。 開催期間は、千葉大学と弊社の業務などを考慮して、土日の2日間に決定! 通常業務を掛け持ちしながらの準備期間は2週間ほどでしたが、ここはチームワークを発揮して乗り越えるのがチームSST。
参加メンバー
千葉大学からは、理工学部の学生6名が参加しました! 弊社からは、脆弱性診断の若手エンジニア3名と、診断の調整担当1名を中心に企画しました。 また、当日の運営はイベント慣れしている私が率いるPRチーム、システム周りはCTOはせがわとSSTのコンシェルジュにしむらでフォロー。
プログラム「体験して、理解する」
まず、インターンシップのテーマから決めました。 参加者の大半が、「セキュリティバグハンティングコンテスト」の経験者ということで、セキュリティの基礎的な知識は習得済でした。そこで、なるべく楽しんで学べるように「診断業務の体験」を中心に据え、サービス全体像も理解できるようなプログラムを組み立てました。 最終的には、参加した学生が脆弱性診断やセキュリティに対して、少しでも興味関心が高まれば大成功!
プログラム
1日目
- 10:00-10:15 集合、オリエンテーション、自己紹介
- 10:15-11:00 企業説明(代表)
- 11:00-12:00 診断業務の説明(技術開発部部長、技術推進部リーダー)
- 12:00-13:00 ランチ
- 13:00-18:00 診断体験の体験(技術開発部エンジニア)
- 18:00-21:00 社員との懇親会
2日目
- 10:00-12:00 診断業務の体験(技術開発部エンジニア)
- 12:00-13:00 ランチ
- 13:00-15:30 診断業務の体験(技術開発部エンジニア)
- 15:30-17:00 報告書作成
- 17:00-17:30 発表 ※3チーム(1チーム2名)
- 17:30-17:35 全体講評(CTO)
- 17:35-17:45 修了証授与
- 17:45-17:50 記念撮影
- 17:50-18:00 アンケート回答
いよいよ初日
初日の朝は、とにかく学生の緊張をほぐすことに注力! 受付直前まで、学生の居心地がよい座席やレイアウトなどを試行錯誤したり、受付スペースでは音楽を流すなどの工夫をしました。
オリエンテーションと自己紹介に続き、弊社代表(当時)の乗口による企業説明です。 型破りな乗口の話は、自社の説明はさておき、セキュリティ業界の歴史からはじまり、業界のキャリアパスの変遷、ユーザー動向について赤裸々に語る内容でした。 調べれば分かるような会社概要ではなく、現場から見える世界を伝えることが、将来を見定めようとしている学生にとって価値があると乗口は考えたのでしょう。
学生の感想
「乗口社長の業界を俯瞰した話がとてもよかったです。貴重な経験でした。もうちょっとディープな話も聞いてみたいです。」
「 業界に対しての知識や実情への理解を深めることができた。」
体験を深めるためのコツ1.「丁寧に、分かりやすく」
続いて、インターンシップのメインプログラムに入ります。 技術開発部部長の井出と技術推進部リーダーの高橋による診断業務の説明です。 技術体験だけはなく、お客様にヒアリングすべきポイントも交えて、診断発注から納品までの一連の流れが理解できる資料を用意しました。 「学生は専門用語を知らない」という前提に立って、業務フローをどこまで説明すればいいのか苦戦した二人。 情報量が多すぎても分かりづらくなるので、イラストを活用するなど、何度も資料を作り直していました。
目指すは「シンプル・イズ・ベスト」だけど… 「シンプル・イズ・ディフィカルト」をはた目からも痛感…。
そんな井出と高橋の努力も実る感想をいただきました!これこそやりがい。
学生の感想
「実際の業務内容を理解できるというのは、とてもうれしかったです。」
「診断の流れが理解できたことで社会で働くことへのイメージが湧きやすくなった。」
「実際の業務をどのように行っているか理解できたことがよかった。」
「実際の業務の流れを知ることで、セキュリティ業界に対する興味が深まりました。」
体験を深めるためのコツ2.「ツールを触りまくれー」
社員と学生とのコミュニケーションをはかるために、ランチは二日間ともにお弁当を用意して、みんなで食べました。続いて、初日午後は、技術開発部エンジニアの大二郎(弊社には「鈴木」が2名いるので呼び名で表記)と岩間による、診断実施前の準備についてです。 診断実施の流れと同様に、事前調整と診断準備に分けてツールを動かしてもらいました。
診断を実施するまでの主な流れ
- 事前調査
- 画面遷移図作成
- 診断に必要な情報の用意(アカウント情報やサンプルデータなど)
- 診断準備
- 画面遷移の確認
- 診断に必要な情報の確認
- 資料の用意
ポイント
- 実際現場で利用している各種ファイルの利用用途と使い方を説明
- 画面遷移図作成時に利用しているローカルプロキシツール「Burp Suite」を動かす
学生の理解を深めてもらうようにと、なるべく手を動かす時間を多めに確保したところ、学生の飲み込みの早さに、SST社員全員驚かされます。。 そこで、講師らは学生のレベルの高さに合わせて、翌日の演習をより楽しめるものにと、急遽調整しました。 最後の最後まで手を抜かない姿はいいですね。
こうして初日は無事に終了! さらに、夜は懇親会を実施! 任意参加にも関わらず学生全員が参加してくれてうれしかったです。 2日目はいよいよ診断実施です。次回)に続く。