SSTバックヤード

SSTのサービスや業務など、さまざまな裏側をメンバーよりお届けする社員ブログです。

脱!「木を見て森を見ず」

こんにちは。SSTで人事を担当している塙(ハナワ)です。
気づいたら、もう9月!!
私が人事担当になってから、もうすぐ半年になります。

この数ヶ月、人事初心者の私には、何もかもが初めて取り組むことばかり。
現場の採用活動の支援、人事ポリシーの作成、全社員との1on1ミーティング等々。

新しいことに取り組むワクワクと、経験がないことによる不安、
その相反する2つの感情に折り合いをつけながら、
人事部という新たな部署の立ち上げに取り組んできました。

そんな私の状況を察知したのか、ある社員から・・・
「人事になって、仕事がガラっと変わったと思うけど、大丈夫?」
と声をかけられました。

目の前の仕事を、あれもこれも、引き受けようとしている様子をみて、
仕事が空回りしてないか、と心配してくれたこと、うれしくもあり、
反面、気をつかわせてしまった!という、不甲斐なさもあり・・・
気持ちが揺れる数ヶ月でした。

そんな自分に折り合いをつける方法を少しだけ考えてみましたので、
ご興味のある方は後半もお読みください。

それでは、また次回お会いしましょう。

森を見渡す(八ヶ岳・白駒湿原)
森を見渡す(八ヶ岳・白駒湿原)

没頭しすぎて周囲がみえない!?

当初はほんとうにバタバタでした。
私ができる仕事はなんでもしよう!状況を知ろう!と思い、
頼まれた採用面接、人事に関する打ち合わせ・・・
どんなことでも可能な限り参加し、
面接や打ち合わせだけで1日が終わる日もありました。

そのため、そもそも予定していた
人事部の業務計画づくり、人事ポリシー策定・・・
本来立ち上げ時期に必要な仕事まとまった時間を割けず、
定例の人事顧問とのミーティングでの進捗報告で遅れを伝えることになり、
心苦しい状況が続いていました。

そうなんです・・・
面接や会議など目の前に予定されたタスクがある、
社員から相談や困りごとで頼まれてしまう、など、
やるべきことがはっきりしていて、目の前に仕事がある、そんな状況だと、
その仕事にぐっと没頭して周囲が見えなくなってしまう、
それが私に染み付いた重要な特徴、行動パターンだったのです。

思い返せば、
以前担当していた現場の仕事(診断サービスのプロジェクト管理業務)は、
お客様と社内のセキュリティエンジニアとの間に立ち、
見積もり、受発注、診断実施中の数々の調整、そして納品までコントロールするのが役割でした。
繁忙期には10件を超える案件を同時期に担当していたので、
目の前の仕事をいかに効率よくこなすかを求められていました。
いつのまにか経験の中で染み付いていた「目の前のことに没頭すること」
そんな私の特徴は、現場の仕事では長所として活かされていました。

そもそもに立ち返る

無意識まで染み付いた自分の癖を直すことは容易ではありません。
でも、部署の立ち上げ期の仕事、それも全社を支える人事部門の立ち上げ、
その状況では、要請されたこと、目の前の仕事ばかり対応していると、
肝心の人事部の土台づくりが進まないということになってしまいます。

だから、まずは組織の土台づくりから始めよう!!

現場からの要望にすぐに答えられないことは心苦しいのですが、
すぐに対応してあげたい気持ちをぐっとこらえて、
組織としての土台を整えることを第一義にしたい、
そう心に決めてこれまで取り組んできました。

私を活かす3つの方法

自分の癖を断ち切り、土台づくりを優先して進めるために、
自分なりに工夫して次の3つを実践しています。

その1)おまじない!?を唱える
業務や作業を始める際、まず「俯瞰(フカン)!」と心の中で唱え、本当に今取り組むべきことは何かを思い返すようにしています。私にとって、無意識の癖を抑える、一種のおまじない!?ですかね(笑)

その2)ノートを1枚書く
このブログもそうですが、仕事をする前、課題を整理する際、必ずノートを1枚書いて頭の中を文字にして整理するようにしています。これは自分の頭の中の自分の言葉を文字で見ること、「俯瞰(フカン)!」になると思っています。

その3)おすすめの本を読む
人事の立ち上げの際に、人事顧問オススメの本を読むことから始めました。例えば、組織をどうやってつくるのか、人事の仕事は何か、など。知識や考えの拠り所が見つかりました。先人や専門家の知恵を借り、一般的な視点で「俯瞰(フカン)!」することも重要です。

まだまだ人事担当として修業の日々ですが、計画やポリシーなど、今後の業務の中で迷ったときに立ち返るものができつつあり、やっと光がみえてきました。
今後も経営陣および現場とのコミュニケーションを欠かさず、よりワクワク楽しく働ける会社にすべく、研鑽してゆきます。

参考:人事ポリシーづくりの参考

『働き方が変わる、会社が変わる、人事ポリシー』西尾太著
この本は、会社の社員に対する考え方=人事ポリシーについて、一般的によくある失敗例や実践法などが書かれています。
人事として最初に取り組むことを決める時期に読んで、参考になりました。ご興味のある方は読んでみてください。