SSTバックヤード

SSTのサービスや業務など、さまざまな裏側をメンバーよりお届けする社員ブログです。

九州セキュリティコミュニティ紹介④「Kyushu Student Association」

セキュリティに興味のある人、セキュリティについて学びたい人、セキュリティが好きで好きでたまらない人。そんな人たちが集うセキュリティコミュニティという活動がある。

取締役会長の乗口が九州出身という縁もあり、SSTでは、セキュリティコミュニティの数が多く活動も盛んな九州で、セキュリティ人材育成に力を注いでいる。 2015年よりスタートさせた、九州のセキュリティコミュニティ団体支援活動もその一環だ。

2018年からは新たに、九州地方に住む学生エンジニアを中心とした団体「Kyushu Student Association」への支援も始めた。 今回はその「Kyushu Student Association」、略してKSAの元代表 東昭太朗氏にお話を伺った。

Kyushu Student Association

Kyushu Student Association 東昭太朗氏
Kyushu Student Association 東昭太朗氏

2018年4月、地域ベースの学生主体エンジニアコミュニティとして、九州の学生ら数人により「九州学生エンジニア連合」発足。同年12月に団体名を「Kyushu Student Association」に変更。 当初は東氏が代表を務めていたが、12月の団体の体制変更を機に第一線から退き、現在は相談役としての立場から運営をサポートしている。 新体制の下、複数人による共同運営という形で、発足以来勉強会やLT大会などの開催を重ねメンバーを増やしながら、現在も意欲的に活動中。

Kyushu Student Association Webサイト
https://www.kyushu.gr.jp/

学生による学生のための団体

KSAについて東さんに伺った
KSAについて東さんに伺った

ツユ

こんにちは、SST広報のツユです。本日はよろしくお願いします!

東昭太朗氏

こんにちは、KSAの東です。

ツユ

では早速ですが、KSAについて伺っていきたいと思います。 KSAとはどのような団体でしょうか?

東昭太朗氏

KSAは、自分が参加していたサークルの先輩方と一緒に地域ベースで立ち上げた、100%学生で構成されているエンジニア団体です。
珍しいといわれるネットワークやインフラなどの分野に興味がある人も所属していて、Webアプリケーションやセキュリティ、ネットワーク、フロントエンド・バックエンドなど、所属メンバーの興味のある分野や得意分野は様々。特定の分野にフォーカスするというよりは、皆で様々な分野の情報を持ち寄って興味の幅を広げていくきっかけになればと思っています。
ただ、所属しているからといって常にアクティブに活動していなければいけないかというわけではなく、所属メンバーには動ける時、気が向いた時に活動してもらっています。 KSAのスタンスとしては「来るもの拒まず去るもの追わず」という感じですね。

ツユ

コミュニティに寄せた想いをお聞かせください。

東昭太朗氏

勉強会やカンファレンスなどには学生も稀に参加していますが、そういった学生の多くが個人で活動しています。
でも個人ではできることが限られてしまいがちですし、視野が広がりにくい。学ぶ気持ちはあるのに、その気持ちを後押しできる環境が無いのは勿体ないと感じていました。
他の学校の学生と触れ合うことで刺激を受けられるし、僕自身もいろいろなことを知りたいという想いが強いので、自分の学びの場としても立ち上げた所もありますね。

もっと人が増えたら、興味のある分野ごとに自然にあつまってイベントを運営する等、分科会みたいにしていきたいなと考えています。

ツユ

様々な分野の学生が所属しているとおっしゃっていましたが、需要・関心が高いと感じられる内容・ジャンルはありますか?

東昭太朗氏

ネットワーク周りが多いです。でも「普段は敬遠しがちな分野だけど、しっかりと学ぶ機会が用意されているなら学びたい」という人が結構いるんですよ。初心者向けにネットワーク周りの勉強会をした事があるんですが、普段フロントエンドの開発をしている方が、面白そうだからと参加されたりしていました。

学生という強み「学生だから失敗してなんぼ!」

ツユ

KSAの活動の頻度や内容はどんな感じですか?

東昭太朗氏

2018年は月に一回イベントを開催していました。 活動内容は、今は主にLT大会とかもくもく会、オンラインチャットなどです。 講師の方をお呼びしたときはセッションを設けたりしていますが、基本的には毎回PCを持ち寄って手を動かすようにしています。

ツユ

もくもく会・・・?黙々と何かをやるという意味の「もくもく」ですか?

東昭太朗氏

そのもくもくです(笑)
内容がきっちり決まっているわけではなく、やりたい人がいたら開催するラフな会ですね。 皆で集まってもくもくと作業をしている中、議論やプレゼンが突発的に始まったりします。
僕自身最初はただひたすら手を動かす会というのを想定していたので、今まではLT大会と別々でやっていたんですが、今後は一緒にしてしまうことも考えています。

ツユ

とても意欲的に活動しているんですね!

東昭太朗氏

とりあえずやってみようというノリでいろいろ挑戦しているからですかね。 「ダメだったらダメだったで、それでいい。学生だから失敗してなんぼ」みたいな(笑) 僕自身も初めての事なので、いろいろ模索しながらやっていますし。

それから、福岡って学生に優しいんですよ。とくに学生エンジニアに。
SSTさんの支援を始め、会場を提供してくださる会社や、講師を快く引き受けてくださる方に、とても助けていただいています。
他の地域だったらこうはいかないかなと思っているので、折角そういう雰囲気があるのだから学生でいる間に大いに活用させてもらおうという気持ちもあります。

ツユ

とりあえずやってみよう精神は私も共感できるところがあります!
オフラインイベントの話を伺いましたが、オンラインでも活動なさっていますよね。 オンラインはどのくらいの頻度で、どのような事をしているのですか?

東昭太朗氏

オンラインはイベントではないんです。 皆が見れる所で、ニュースや技術的な事に関して、基本的にチャットで何かを議論したり相談したりしています。あと、KSAでチーム開発しようという話が出ていて、今は皆でオープンソースの何かを作ろうと動いているので、そのミーティングとか。

KSAのこれからについて

ツユ

現在抱えている課題や目標などはありますか?

東昭太朗氏

福岡中心になってしまいがちなので、もっと直に交流できる機会を設けたいです。県外でLT大会を開催したり。今はセッションの動画を配信したりはしているんですが、やっぱり直に交流したいので、運営メンバーだけでも現地にいけたらいいですね。

それから、所属メンバーが能動的に動いていけるような雰囲気を作りたい。 インフラ勉強会は今そんな雰囲気になっていて、僕ではないメンバーが主体となって運営しています。
みんなが意見を出し合って、自主的に動いていくのが理想のKSAの運営スタイルなので、団体としての組織を整備するのが今の課題というところですね。一応今自分が代表ではあるんですが、そういった肩書をなくして、運営メンバーは共同運営としてみんな対等となるように動いています。

ツユ

パッション溢るる東さんご自身の今後についても、伺っていいですか?

東昭太朗氏

僕個人は、海外の大学に行くことが決まっています。希望している研究室に進めるかはまだ分からないのですが、アメリカで気になっている分野の共同研究を行っている大学に行き、海外で活動したいです。
興味があるのは、脳波を利用してコンピューターを動かすなど、KSAの活動とは直接的に関係する事ではありませんが、エンジニアで学んだことが役に立つかもしれないし、どこかでつながる事もあると思っています。
海外に行っても、リモートで参加したり、長期休暇には戻ってくる予定です。

実際に体験してこそ!

経験することの大切さを語る
経験することの大切さを語る

ツユ

コミュニティに参加したいと思っている方へ向けてのメッセージをお願いします。

東昭太朗氏

まず参加してみてください。知識だけではどうしても実践で必要とされる技術と差異が出てしまったり、愉しさを感じられずに嫌いになってしまったりするのは勿体ないと思うんです。
知識は実際に触れて、使ってみないと身につかないし、そこで愉しさを感じられるかもしれない。折角こうして直に触れて学べる場があるので、少し勇気をだして踏み込んでみて欲しいと思っています。

ツユ

最後に、今後のSSTに期待することなどあれば教えてください。

東昭太朗氏

以前福岡ラボで開催されていたMeetupには参加できなかったので、またハンズオンをやってください!
それから現場のお話を聞かせていただいたり、現場の技術に踏み込んだお話をしていただけたら嬉しいです。

ツユ

本日はありがとうございました!


「とりあえずやってみよう」という前向きな姿勢やどんな経験でも何かにつながる話など、私自身実感したことがあり、共感することの多いお話をしてくださった東さん。 受け答えの端々から感じる学ぶことに対する意識や熱意は、とても刺激をいただきました。 さらに、この取材の数日後にKSAのサイトにて共同運営の発表があり、東さんの有言実行の姿勢にしびれさせられることに…!

note.mu

SSTは、今後も九州の学生エンジニア達を応援し、Webセキュリティ業界の人材育成に尽力します!