こんにちは、SST広報の大倉千代子です。
ここ最近の出来事といえば、メキシコ産のトウガラシの苗を購入しまして、恐るおそる味見をしたら激辛で大惨事でした。
さて、この記事では社内報の企画のひとつである、社内ラジオ『SSTの今ラジ』についてご紹介します。
社内ラジオを取り入れようとしている方や、ひと味違った社内の情報共有方法を探している方のヒントになれば嬉しいです。
社内ラジオをはじめたきっかけ
全社員でのテレワークが始まって間もなく、私自身もメンバーが恋しくなり、気軽に楽しめる遊びを探しました。そこで思いついたのが幼少期に妹と遊んだラジオごっこです!何者かに成り切ってラジオ番組のようにトークを繰り広げ、ラジカセで録音して聞くという遊び。
「ねねーラジオごっこするけど、リスナーでどう?」 「なにそれ、聞いてみようかな」
「ねねーラジオごっこするけど、何者かになってゲスト出演しない?」 「意味不明だけど、いいよー」
「今夜はラジオやらないの?」 「やるやる!」
思いついたら無性にやりたくなってしまい、試しに気の知れた社内のメンバーに声をかけたところ、すんなりOK。愉快な仲間がいる会社で幸せ。
パーソナリティをやりたいメンバーが自発的にニセ番組を作り、架空の設定のキャラを考えゲストを招いたり、リスナーからお便りを集めたり、ジングルも作ったり。 いい歳をした大人たちが夜のラジオごっこを楽しみはじめて3ケ月。 気がつくとメンバーが少しずつ増えていて「あれ?もしかして社内ラジオのニーズあるのかしら?!」と思いはじめました。
ちょうどテレワーク長期化に伴い、横の部署・チーム・プロジェクトの活動が見えにくいことを課題に感じていたので、真面目に社内ラジオをはじめることに決定!
なぜやるのか
目的
メンバーが気軽に相互の活動を共有できる/共有したくなるコンテンツとして浸透を目指す
コンセプト
短い時間でたのしくSSTの「今」が知れる社内ラジオ風コンテンツ
運用ポリシー
- 紹介するメンバーの活動に偏りがない
- なるべく旬のネタをタイムリーに届ける
- 情報の発信側と受信側の両方が、スムーズでかつストレスのない運用を心かける
- メンバーの活動をメンバーの声で届ける
どうやってやるのか
準備編_基本運用形式
パーソナリティ
個性の違うPRグループの3人それぞれで、回ごとにパーソナリティを回すことにしました。3人の特色を生かすことで、ユニークなSSTメンバーの良さを複数の視点で引き出せるし、3倍の速さでコンテンツが増えるので更新頻度も維持できて一石二鳥!
構成
パーソナリティが3人もいるので、ある程度は共通部分をもたせることにしました。
- コンテンツの長さ:上限15分(目安)
- 構成:冒頭の挨拶(共通)→トーク(質問数は2〜4つほど)→締めの挨拶(共通)
- 台本:かっちりしたものではなく簡潔なものを用意し、3人で共有することでノウハウをシェアしながら統一感や個別のカラーを出していく
テーマ選定
ラジオで取り扱う情報は運用ポリシーに沿って「メンバーの活動に偏りがない」「旬なネタを旬な時期に届ける」を中心に選定します。
- 部署の活動報告からピックアップ
- 弊社では、月一の全体会議で部署・プロジェクト単位で簡潔な活動報告を文字ベースで行なっています。 そこで、活動報告だけでは伝わらない現場の努力や裏話にフォーカス!全体会議の直後にPRグループ内で選定MTGを行い、議論しながら取り上げる情報を決めていきます。
- メンバーから募集
- 活動報告からは見えない現場の活動をメンバーが気軽に投稿できるように、Googleフォームを利用して随時意見や感想などのメッセージを募集しています。嬉しいことに、自薦他薦など取材依頼が増えてきました!
上記アンケートフォームの集計結果は、だれでもいつでも見れるように公開しています。また、ゲスト出演したメンバーに社内の感想やフィードバックを届けるためにSlackの社内広報チャンネル「スカステ」で投稿するようにしています。
ゲスト選定
事前にテーマについてヒアリングをして、そのテーマの中核になっているメンバーをメインゲストに据えます。つぎに、関連性があり、かつ意外性のあるメンバーとの組み合わせにできないかを考えます。ラジオをきっかけにゲスト同士が話せて良かった〜と思ってもらえるように。
あとは、ラジオで紹介するメンバーの活動に偏りがないようにゲスト出演したメンバーの記録も管理しながら取り扱う情報と合わせて調整しています。
準備編_事前ヒアリング・調整
メンバーの実際の声と話す言葉をそのままお届けしたいので、ガチガチに用意したものではなくライブ感を重視しています。とはいえ、メンバーに合わせて事前の対応をアレンジしています。
- 話すことが苦手なメンバーには、事前に質問を伝えるなどリラックスして収録できるようにフォローする
- ぶっつけ本番の方が自然に話せるメンバーには、メインテーマだけ共有する
- ゲストが2人以上の場合には、だれが何をメインで話すかを事前に擦り合わせる
- 緊張してしまいそうなメンバーには、本番開始前の雑談時間を長めにとり場を温める
- ラジオに出たくないメンバーには、コメントなどを用意してもらいラジオ内で紹介する
- ゲストのテンションがあがりそうな音楽を用意する などなど
回を重ねながら、ゲストが話しやすく、充実したトークタイムになるように工夫します。
準備編_配信管理
現状は週1〜2本のペースで配信してるので、収録の打診や収録日の調整など含めて月に12本以上、同時進行で動いています。今ラジのリーダーとして同チームのツユが、収録の進捗管理や公開日の調整、ゲスト出演状況、社内の反応や要望の対応など運用全般を調整しています。
具体的な方法としては、以下をエクセルで管理しています。
- 配信スケジュール表
- 取材内容
- ゲスト
- インタビュー内容
- パーソナリティ
- ステータス(依頼中,快諾,収録済,公開済,保留,見送り)
- 公開日
- 備考
- ゲスト出演チェックリスト
- メンバーの名前
- 部署/役職
- 出演回(依頼中,済,出演NG)
収録編
収録自体は、特別な機材やシステムは持たずにあるもので対応しています。
- ツール/システム
- Google Hangouts Meet(オンライン会議ツール)※録画機能必須!
- 安定した通信環境 ※超重要!
- マイク(ヘッドセット、マイク付きイヤホンなど)
- Adobe Audition(音声データの編集や変換ソフト)
- BGM(フリーサウンドなど)
配信編
配信は、音声データと紹介文をあわせてSlackの社内広報チャンネル「スカステ」で投稿します。
せっかくなので、実際の音声の一部をどうぞ〜
やってみてどうか
社内の反応
アンケートに回答してくれたコメントの一部を紹介します。
課題
運営してから3ヶ月ほど経ちますが、課題もいくつかあがってきました。
- リスナーからの寄せられた要望や意見
- コンテンツの投稿頻度が多くて聞くのが追いつかない
- 長すぎてもっと短くしてほしい
- 音質が悪いと聞くのがストレスになる
- 運営視点での課題
- 配信方法がSlackでの投稿なので、再生回数や再生状況などを測定できない
- 音声を聞くことができないメンバー or 音声を聞く時間がないメンバーには違う形で届ける工夫が必要
集まった要望や課題は、なるべく対応できるように努めつつ、目的からブレずにバランスを考えて調整しています。
出演者の感想・反応
ゲスト出演したメンバーなどの反応は、今ラジを活用したいという前向きな姿勢が印象的です。
- 苦労したプロジェクトについて社内に知ってもらえる機会なので是非!と快諾してくれることが増えた
- 自身が関わっているプロジェクトも取り上げてほしいとリクエストが寄せられた
- 今ラジに取り上げてもらったほうが良さそう!という意見を耳にするようになった
- 趣味チャンネルや雑談チャンネルの宣伝など、ラジオ内で積極的に情報発信するなど活用するメンバーもいる
感想としては、「ラジオ前後の雑談などで、久しぶりに話せてよかった」「楽しかった〜」というものが多いのでうれしいですね〜
これから
スタートしてまもなく、全社向けに届けるコンテンツを活用するアイデアとしてセキュリティ担当にも協力してもらい、社内に周知したいセキュリティに関するトピックスコーナーも時々追加して配信しています。今後については、毎月の全体会議と連動させながらメンバーの要望も汲み取りつつ継続していきます。
また、新しい動きとしては、広報と代表とのブレスト中に思いついた社内ラジオ『SSTの今ラジ』の新しいコーナーをスタートさせることになりました〜
それは、代表取締役 大木 元(おおき はじめ)による、徹子の部屋ならぬ「はじめの部屋(仮名)」。 代表と社員が1on1で対談を楽しむコーナーです。代表が日頃考えていることについて、メンバーの気になることや好きなことなど、テーマはいろいろ。詳細は、これから代表が詰める予定!